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複利って何?人類史上最大の発明!時間が味方するお金の増え方。賢く資産を育てよう。

お金を増やすための秘訣は、貯金だけではありません。少しずつ増える利息が、雪だるま式に元本を押し上げていく「複利」の力をご存知でしょうか? 複利は、資産形成において非常に強力なツールです。今回は、複利の仕組みをわかりやすく解説し、その恩恵を最大限に活かす方法を紹介します。

この記事を読んで欲しい人

 複利って聞いたことがあるけど、なに?という人
 資産形成に必要な知識を得たい人
 投資を始めたばかり、投資を始めてみたい人
投資をやるにあたって重要な知識を得たい人

目次

複利とは?

アルバート・アインシュタインはいいました。「複利を理解する者が大金を手に入れ、理解しない者が損をする」彼は複利を「世界の8番目の不思議」「人類最大の発明」とも言っています。

複利とは、元本に加えてその利息にも利息がつく仕組みのことを指します。つまり、利息が時間とともに積み重なり、元本だけでなく、過去に得た利息にも新たに利息がつくため、投資や貯蓄が雪だるま式に増えていくのが特徴です。


雪だるまを作るとき、始めは小さな雪の塊がころがすごとに大きくなっていくのを思い出してみてください。雪だるまは転がすほどに、その表面積が大きくなり、くっつく雪の量が多くなるため加速度的に大きくなります。

投資も同じで元本が大きくなればなるほど、その表面積が大きくなり、くっつく雪のごとく利息が多くなっていきます。単利(元本のみに利息がつく仕組み)と比較すると、複利の効果は時間が経つほど大きくなります。特に、長期的な資産運用において、複利はお金を効率よく増やすための非常に強力なツールとなります。

複利の効果を可視化

100万円を年利5%で追加投資なしで運用した場合、単利では1年後に105万円、2年後以降も元本100万円に5%の利息で110万円となり、10年後には150万円となります。
これを複利にすると1年後は同じ105万円ですが、2年目は105万円の5%で110.25万円となり、10年後には164万7,009円となります。

複利を生かした投資戦略

複利を利用した投資戦略は、時間とともに資産を増やすために非常に有効です。以下は、複利を活かした代表的な投資戦略と、それを効果的に運用するためのポイントです。

1. 長期投資戦略

  • 複利効果の基本:長期間にわたって投資を続けることで、元本だけでなく、利息や配当が次第に増加し、それに利息がつく「利息の上に利息がつく」状態が生まれます。この仕組みを活かすためには、できるだけ早く投資を始め、長期間資産を増やすことが重要です。

  • 長期投資に向いた金融商品:日経平均、S&P500など、市場全体の指数に連動するインデックスファンドやETFなど、リスク分散された株式市場への長期投資が推奨されます。これにより、安定的なリターンを得られ、複利効果を最大化できます。

    インデックス投資は個別株への投資と比べてリターンは少ない場合が多いですが、長期で運用することにより複利効果で加速度的に資産が成長することを期待できます。また個別株と比較して圧倒的にリスクが低いことも特徴です。
アクティブファンドは勝てない?

アクティブファンドとは、ファンドマネージャーが市場や企業の動向を分析し、個別銘柄を選んで運用する投資信託です。目標は、市場全体(インデックス)よりも高いリターンを得ることです。つまり、市場のパフォーマンスを上回るために積極的な売買を行い、利益を狙います。
例えば、米国のS&P Dow Jones Indicesが毎年発表している「SPIVAレポート」によると、アクティブファンドの70〜90%が長期的に市場平均を下回ることが示されています。特に10年や15年といった長期間では、アクティブ運用が市場を打ち負かすことは極めて稀です。

高い給料を得て、毎日市場動向を分析している機関投資家、ファンドマネージャーのほとんどが勝てないのに我々庶民が市場動向を分析して短期トレードをしても勝てる可能性は限りなく低いということです。

また証券会社が勧めるアクティブファンドは勝てる可能性が低いにも関わらず1%以上の手数料がかかります。この手数料がファンドの利益を削る訳ですから長期的に見た場合利益が出る可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

2. 積立投資(ドルコスト平均法)

  • ドルコスト平均法の特徴:毎月一定額を投資することで、価格が高いときには少なく、安いときには多く購入することができ、平均取得価格を平準化できます。長期的に市場が上昇する傾向があるため、時間の経過とともに複利の恩恵を受けやすくなります。

    例えばある投資信託の基準価格が1万円だった時に100万円投資をすると100口購入できますが、5,000円に値下がった時には倍の200口購入できます。この場合平均購入価格は
    1万円x100口+5,000円x200口÷2÷300口=6,666円
    となります。
    これを繰り返すことによって平均購入価格は平準化されます。

    更にこの購入方法のもう一つの利点は、株価の動向に気持ちが揺るがない点が挙げられます。株価が下がってしまって含み損が出てしまったときでも、安く多く追加購入することができるため、将来の大きな成長に期待を持つことができます。

  • 実行方法:定期的に積立投資をすることで、複利の力が働き、資産が雪だるま式に増えていきます。特に若い世代が早くから積み立てを始めると、長期的に大きな利益を得る可能性が高まります。ネット証券などで積立設定をすれば、毎月決まった日に予め決めておいた金額で、決めておいた商品を自動購入してくれます。株価や基準価格の変動に惑わされることなく投資を継続できます。
投資で一番儲けた人は死んだ人?

このエピソードは、Fidelity(フィデリティ)という大手投資会社が、顧客のパフォーマンスを調査した際、最も高いリターンを得た口座は、実際には「亡くなった投資家」や「口座を完全に忘れていた投資家」のものであることが判明した、という話がもとになっています。これが意味するところは、投資において短期的な売買や感情的な行動はリターンを悪化させることが多く、放置して長期的な成長に任せることが最善の戦略であるという点です。

3. 配当再投資戦略

  • 配当再投資の重要性:株式やファンドから得た配当をそのまま消費せずに再投資することで、複利の効果がさらに加速します。配当は追加の資金源となり、それを再投資することで元本が増え、その元本にさらに利息がつくサイクルが生まれます。

  • 実行方法:配当を出す企業の株式や、配当を再投資できるファンドを選び、配当を再投資する設定にしておくと、資産を効率的に増やすことができます。毎月あるいは半年に一度、分配金を配当するファンドは利益が出ていなくても約束された分配金を配当する商品も少なくありません。タコが自分の肢を食べるのと同じで「タコ肢配当」と呼ばれています。これらの商品では複利の効果どころか元本そのものが毀損している可能性が高い商品です。

4. リバランス戦略

  • リスクとリターンのバランス:定期的にポートフォリオのバランスを見直し、リスクが高くなりすぎた資産を売却し、安全資産に振り分けることで、安定したリターンを得られます。これにより、複利効果を損なうリスクを抑えつつ、長期的な成長を維持できます。

  • 実行方法:年に1〜2回、ポートフォリオの構成を見直し、株式・債券・現金などの資産の割合を最適化するリバランスを行うことが推奨されます。

6. 税優遇制度を活用した複利効果の最大化

  • NISAやiDeCoを利用:税制優遇制度を活用すると、利息や配当にかかる税金が軽減され、複利効果を最大限に活かすことができます。特にNISAやiDeCoは、長期的な資産運用に有利な制度で、投資額の全額が非課税になる場合もあります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

複利の効果を最大限に活用し、長期(最低でも5年から10年)で積立投資を行うことにより、あなたの資産は大きく成長することが期待されます。

  • 早く始める:投資は早ければ早いほど、複利効果が長期的に働くため有利です。
  • 定期的に投資する:一度に大きな額を投資するのではなく、定期的な積立でリスク分散を図ります。
  • 忍耐強く持続する:短期的な利益を追わず、長期的に投資を続けることが複利効果を最大化する鍵です。
  • 学び続ける:投資の理論や経済の仕組みを学び続けることによって投資握力が高まります。

これらの戦略を取り入れることで、複利の力をフルに活かしながら、資産を効率的に増やすことができます。

投資は自己責任であり、利益は誰も保証してくれません。時には投資元本が半分になってしまうことも多々あります。ただ余裕資金の範囲内で期待値の高い行動を継続していけばかなりの高確率で資産は成長します。

不安や疑問がある方は金融機関ではなく、独立したファイナンシャルプランナーなどプロの意見を聴いてみて、十分に腹落ちしてから投資を始めることをお勧めいたします。

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